アグリ・プロジェクト

LOHASアグリカルチャー・パークは、農業をベースにした自給自足型健康長寿コミュニティ創りを提案しています。
このコミュニティは「都市と地域の交流」の場であり、かつ、都市の方々がデュアル・ライフ(二拠点型ライフスタイル)の場であり、また、人生最後の理想的なライフスタイルを過ごす拠点になる場でもあります。

医食農同源

東洋医学では「薬食同源」と言って、「病気の治療に薬と食事は同じ効果がある」という思想があり、そのための薬草や食材を育てる「農」を取り込んだのが「医食農同源」の健康観です。
私たちの身体は、日常で食べている食物で出来上がっています。つまり、私たちの健康は何を食べているかで左右されているといえるでしょう。
昨今、腸内環境が注目されていますが、腸内細菌は100兆~1000兆個と言われます。
腸内細菌は善玉菌・悪玉菌・日和見菌に大別されますが、これらの理想的なバランスこそが健康の源だといえます。
この腸内細菌は、植物を育てている土壌菌がルーツです。
それゆえ、農薬多投の土壌には土壌菌が育たないので、無農薬・減農薬のオーガニックな食材への関心が高まっています。

このコミュニティの農園は、理想的なバクテリア・バランスの土づくりにこだわるオーガニックな農園です。
居住者の健康は、この土づくりに親しむ農園作業から生まれます。そして、安全安心で滋養豊富な農作物が彩る食卓は、コミュニティのライフスタイルの基本です。
また、農園では薬草薬樹・ハーブ、健康効果の高い機能性農産物が栽培されますが、これら農作物は地域ブラントの特産品となり、しても出荷されます。(6次産業化)

身土不二

LOHASアグリカルチャー・パークでは、日本の伝統食による食養生を重視しています。
ストレス度の高い都会生活による生活習慣病・成人病等は、対処療法である西洋医学だけでは対応できません。偏った食習慣や運動不足など、現代社会でバランスを崩した身体の体質改善が必要です。

東洋医学は、薬草を用いる「薬養」、ツボ療法・針治療・気功法などの「術養」、陰陽五行思想に基づく食事療法の「食養」によって、根本的な体質改善をして健康づくりします。
江戸時代に「養生訓」を著した貝原益軒(本草学者・儒学者)、明治時代に「食育」の重要性を説いた石塚左舷(医師・薬剤師)は「身土不二」を食養生の基本としました。
「身土不二」は「暮らす土地の旬のものを食べること」ですが、身体と自然環境は一体であるという意味でもあります。
また、「一物全体」も「食養」の基本です。これは、「自然の恵みを残さず丸ごと食べること」です。植物であれ動物であれ海産物であれ、命そのものを感謝して頂く心が食養生の質を高めます。

コミュニティ内のレストラン等のメニューは、「医食農同源」「身土不二」を基本とした「薬膳」です。
ここに通う、ここに住むことを通じて自然に養われるライフスタイルこそが、このコミュニティの養生法と言えるでしょう。

高機能農産物

◎機能性農産物関連サイト

「消費者が求めている機能性農産物はこれだ!」農研機構
http://kinkiagri.or.jp/activity/Sympo/seminar2012(120914)/1gotoh.pdf

※農研機構について
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
農林水産省所管の国立研究開発法人。
https://www.naro.go.jp/

西洋医学で病気を治療する事は、医師によって処方された薬を服用する事が中心的な方法です。そのほとんどの薬は、石油由来の化学合成物質です。
これらの薬剤は副作用もあり、解毒機能をもつ肝臓や腎臓に負担をかける一面があります。そのために本来備わっている免疫システムが不調になる恐れもあります。

身体は、基本的に食べ物によって作られます。
石油由来の薬剤では健康な身体作りはできません。
身体の機能を高める食材は、薬剤のような副作用がなく、本来の免疫力・自然治癒力を高めて健康な体内バランスを作ります。

機能性農産物(高機能農産物)は、これまで含有量が低かった機能成分を生産工程や栽培改良、通常の品種改良などで機能を高めた農作物を言います。

LOHASアグリカルチャー・パークの農園では、この機能性農産物を栽培し、これら農産物をオーガニックな地域ブランドとして出荷するばかりでなく、コミュニティの健康作りに役立てます。

薬草薬樹・ハーブ園

地域の植生を活かした農園を展開して、「医食農同源」のテーマに則した薬草薬樹を栽培します。
当法人は、クラフトとしてのハーブの楽しみを提供している河口湖ハーブ館を企画した経験もあり、その地にあったハーブを楽しむノウハウがあります。
薬草薬樹は、健康志向の現代のニーズに応える需要の高い農産物であり、LOHASアグリカルチャー・パークのプロジェクトの重要な役割を果たします。

農園にはクラインガルテン&ラウベを設置して、農園ライフを楽しめる地域も設けます。この体験農園は、農業への関心と楽しさをアピールします。
健康長寿の秘訣として、土に親しんで土壌菌との接触が重要であるという研究もされております。
都会生活者がこの農園に通うこと自体が健康作りだとお分かり頂くために、様々な講座を設けます。そして、このようなライフスタイルがその地域への移住促進の役割も果たします。
これらのハーブ・薬草薬樹を活かした加工品の販売、また、薬食レストランは、新たな名産品という魅力にもなります。

スマートアグリ植物工場

LOHASアグリカルチャー・パークでは、「農業」と「郷土の伝統食文化」の魅力を提案しますが、それに加えて、その魅力を倍加させる全天候対応型スマートアグリの水耕栽培システムの導入をご提案いたします。
この施設では、四季に応じたアメニティが用意され、急な天候変化にも左右されない、寒さを忘れさせる冬の暖房、夏の灼熱の太陽から身を守る涼、お腹を満たす美味しい食事もあり、来訪者を心から楽しませる環境を提供します。

この水耕栽培システムの最先端技術のスマートアグリは、現在の農林水産省の政策の具現化でもあります。AI&IoT活用のロボット技術の活用により、通年生産される無菌栽培の野菜も、この地の地域ブランドになることでしょう。

全天候型ドームの中は、栽培される野菜たちとそれを食べる観客が一体となる動線を持つ展示圃場(試食会場)となり、新しいコンセプトの「楽園ドーム」なります。

同時にその生産、栽培に障害を持つ人々を労働力として活かせば、農福連携事業として、障碍者の方々の新しい社会参加の機会を生みます。